
健保7年(1219年)鎌倉。
二代目将軍 源頼家 は、謀反の嫌疑をかけられて死去。その罪を背負った息子 公暁 は仏の道から幕府の安泰を祈ることこそが自身の役目と信じ、仏門に入っていた。
そして芽生えた恋! 公暁は親友 旭貞景 の妹 春日 に心を奪われる。
貞景や 三浦泰村 、 禅の字 の後押しもあり、見事、恋を実らせる公暁であったが、それは時の将軍 源実朝 への謀反になりかねない重罪。
公暁は己の役目と恋との間で揺れ動く。
そんな中、誰が密告したのか、実朝に公暁と春日の仲が知られてしまう。
実朝の母 北条政子 や、春日の父 旭仲章 は頑として仲を認めない中で、実朝だけは二人を理解する。
父の罪がある限り、二人の関係は続けられない。公暁から告げられる別れの言葉に、春日はゆっくりと口を開く。
「あなたが信じている罪は、全部、実朝のついている嘘なのよ-。」