
最愛の妹 カナ を鬼に惨殺されて以来、鬼を根絶やしにすることだけを考えて生きてきた少年 キントキ 。
その思いを理解し、受け止めてくれるのは京を守るため自警団を結成した ライコウ と、平安京 右京の郊外・スラムに住み、ライコウを慕う サダミツ 、 スエタケ 、 イマズ 、 ラヨウ であった。
近頃になって力をつけてきた鬼 酒呑童子 、 茨木童子 、 星熊童子 、 虎熊童子 、 石熊童子 が、満月の夜、再び都に姿を現す。
ライコウから渡された一振りの刀を手に一人、鬼の前に立ちはだかるキントキだが、明らかな力の差に倒れてしまう。
キントキを救ったのは、都の女武士 渡邊綱 。
鬼に対してなんの施策も打ち出さない帝に対し、綱はライコウと共に民を守るべく刀を振るっていた。
綱は 右大臣 、 左大臣 に対し、都に軍を配備してほしいと直接談判する。
しかし、貴族以外は人ではないという態度の両大臣に、綱は自らの力で都を守ることを決意。
一方、キントキは、助手 蜜虫 を連れた陰陽師 安部晴明 と出会う。
「もし、仮に、亡くなった妹さんが、君の理想に賛同していなかったとしたら―どうしますか?」という晴明の言葉に、キントキは答える。
「妹はきっと分かってくれますよ。」
決戦は次の満月の夜。
「鬼」と「人」の悲しい鎖を断ち切るために。